【旅,バイク,ワーホリ】《1日目》いきなりアメリカで野宿!? #バイクでアメリカ縦断&横断 Trip No.2
『まだこれだけしか進んでないのかよ…』
皆さんこんにちは、Viezです。
今回も前回に引き続き、バイクでアメリカ縦断&横断旅について書いていきます。
前回の記事はコチラ↓
1.旅立ちと別れ
前夜は何をして寝たか覚えていないが、目覚めの良い朝だった。
要領が悪く、めんどくさいことを後回しにする性格のせいで、部屋の片づけと荷物のパッキングに予想以上の時間を費やしてしまい、挙句の果てに野宿用のテントと寝袋は、出発の1時間前にカナディアンタイヤで買う始末。
結局すべての準備を終えたのは午後3時頃だった。
出発にあたり、4か月働いた仕事場に挨拶してからいこうと思い向かうと、みんなから様々な応援の言葉を貰った。
「気をつけてね」、「安全運転でね」と声をかける人もいれば、「インスタ楽しみしてるよ」と私の旅を待ち望んでいる人、「最初の目的地は?」、「スピード違反には注意しろよ」と言ってくれる人、そんな言葉の数々が私を少し傷心的にした。
この時初めて「俺は今からバイクでアメリカを旅するんだ…」と実感した。
餞別としてサケのおにぎりを2ついただき、韓国人の友人に見送られスコーミッシュに別れを告げた。
2.国境を目指して
バイクを走らせる身体に不安はなかった。
代わりにあったのは、これから待ち受ける人生最大の大冒険に対する大いなる好奇心だった。
2週間前にシアトルに行ったこともあり、見慣れた景色が溢れ出る興奮を抑制してくれた。
スコーミッシュを出発して1時間ほど、国境に到着した。
過去の入国から90日以内だったので今回はバイクから降りることなく、ドライブスルーでUSボーダーを通過した。
3.出カナダ
遂にカナダを出た。
最初の目的地であるポートランドへとバイクを走らせたが、出発が遅かったせいで今日中に到着できないことは火を見るより明らかであった。
最初のガソリンスタンドで、バイクの写真と今からアメリカを旅することをインスタのストーリーにて日本の友人たちに伝えた。
この行動は、もし投稿が途中で止まったらその時は私の身に何か重大な出来事が起こったことを意味すると示唆するものであったが、これが現実にならないことを祈り先を急いだ。
4.夕焼けを浴びるシアトル
出発から3時間、前回の目的地であったシアトルが見えた。
ハイウェイから見る、夕日の照らされたシアトルはほんとに綺麗だった。
そんな景色に見とれている暇もなく、最初のアクシデントに遭った。
今まで数回の立ちゴケを経験したせいか、右のサイドミラーが今にも割れた隙間から下にずり落ちてしまいそうだった。
シアトルの複雑な高速道路を運転していたこともあり、停車して直すことはできそうになかった。
そして、サイドミラーが落ちようとした瞬間に間一髪キャッチした。
100キロで走行しながら、この神業をできたことは奇跡に近かった。
すぐに片手運転をやめるために、慌ててミラーをどこかにしまおうと選んだ行動が口で挟むだったが、フルフェイスのヘルメットを着用していたのでカツンと音を立て弾き返されてしまった。
なんとか、ポケットにしまい右側のサイドミラーのないまま走り続けた。
見渡すと辺りは既に薄暗くなっていた。
5.暗闇を求めて
シアトルから少し離れた。
だが、野宿をするにはまだ離れる必要があった。
なぜなら、都市部の周りは都会に住むことができない低所得者たちが住んでいる一番治安の悪い場所と聞いていたのでそれを避けるためにはポートランドとシアトルの中間ぐらいがベストだと考えたが、そこまで遠くにいく時間は残ってなかった。
高速を走るが、周りはもう真っ暗でこれ以上運転するのは危険だと判断し、タコマ付近でハイウェイを降りた。
ガソリンスタンドで給油して、サイドミラーを持っていたガムテープで応急処置した。
どこで寝ようかと考えながら、餞別としてもらったおにぎりを食べると、急にカナダで過ごした日々が懐かしく感じた。
ホームシックの対象は日本だけでなくカナダにもなりえる、というかカナダが完全に自分のホームとなっていたことに自分でも驚きを覚えた。
今まで当たり前のように寝たり、食べたりしてきたことがどんなに幸福なことだったのかを噛み締めながら今夜の寝床を探した。
私が野宿の場所選びでポイントとしているのは、沢山人がいるorまったく誰もいないの二択である。
沢山人がいればそれだけ人の目があるので、スリにも遭いにくい、またまったく誰もいない場合だと人がいないのでそもそも遭うことはない。
今回は田舎だったので、まったく誰もいない場所を探した。
10~15分ほどウロウロしているとよさげな暗闇を見つけて、真っ暗な中テントを立てた。
アメリカは日本と違い、夏でも夜は寒かったが寝袋の温かみと疲労からすぐに眠りについた。
6.今日の総移動距離
初日は出発が遅かったこともあり、走行距離は350キロほどだった。
以上、Viezでした。
Have a nice day!
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